世界中がコロナ禍で混乱の時期を過ごしたここ数年。
オンライン市場はびっくりするほどの成長をとげました⤴️
私は中々働きに出るのが難しかったために、2015年からオンラインレッスンに携わってきました🎹
その頃にオンラインレッスンを受けようと思う人たちは趣味の方が大多数で。
本格的なレッスンができるなんてことは、私を含め誰も思っていなかったと思います。
そんな中、コロナ禍で世界中全ての物事がオンライン化され、音楽分野も無理を承知で様々な方がオンラインレッスンを経験されたと思います。
丸7年。(学生時代を含めると丸9年。)
様々な年齢層、様々なレベルの方に接してきて断言いたしますが、オンラインレッスンが通常レッスンと同等に機能することはありません。
ただ、
生半可な知識で教えられる対面レッスンよりも、確実な知識に基づいて指導されるオンラインレッスンの方がはるかに効果的なのは確かです。
もちろん、質の高い対面レッスンが一番良いということは言うまでもありませんが。
幸運にも私は、コンクールで客観的な視点に触れる生徒や海外の生徒が多かったため、たくさんの先生方に講評を頂いたり、模索する機会に恵まれました。
オンラインレッスンに関して、人よりも長く試行錯誤することができ、様々な対処法を学びました。
確信したのは、テクノロジーの進化が伴わない限り、オンラインではどう頑張っても音の響き方や、楽器,部屋の鳴りまでは指導するのに限界があるということです。
そして、ことクラシックに関しては、部屋の鳴りというのはとてもとても重要な部分なのです。
同じ弾き方、同じ楽器だとしても
弾く場所が違えば音は違って響きます。
弾く場所が同じだとしても、湿度や温度が違えば響きは変わり、観客の入り、服装によっても変わってくるのです。
クラシック音楽はそれほど繊細で精密なのです。
それらを瞬間に判断して、その時に合わせた演奏に咄嗟に対応しなくてはなりません。
それを電子音で教えられるはずはないのです🥲
ただ、オンラインや動画、人の意見など、様々な媒体を通してたくさんの生徒の演奏に触れると、だいたいどんな音色、どんな響きで演奏していたのか想像できるようになるのです。
人はそれを「勘」と呼ぶのかもしれませんが。
なんとなく、この子の場合はこうしたら良くなるなというのが分かってくるのです。
近くに良い先生がいない、外出が難しいなど、人それぞれ様々な事情があると思います。
何度でも言いますが、可能ならば、そして確かに身につけようと思うのであれば、良い先生に対面レッスンを受けるのが間違いありません。
ただどんな環境、どんな境遇におかれた方でも、本気で音楽を学びたいという方の助けになれたら本望だと思っています。
世の中にはたくさんの機会が眠っています。
100%でなくても、100%に近い環境はいくらでも作り出せる世の中になりました。
1日1日を大切に、
自分のやるべきことを考えながら、人のために役に立てる人生を送りたいと思った今日この頃です。
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